トリックオアトリート

こんにちは、被害者ビジネスぶたすけことまちすけの更新に合わせ自分もペンではなくスマホを握ります


http://matisuke.hatenablog.com/entry/2018/11/01/205230


これが彼のブログ


はい、もうわかりますね。被害者ビジネスです。

世の中は1日過ぎたとはいえまだまだハロウィンムード。トリックオアトリート、子供達の拙いカタカナ英語と笑い声が近所から聞こえてきます。

しかし常日頃から激しい妄想や幻聴に見舞われ、腫れ物扱いのまちすけの近所では少し違ったようです。

トリック オア トリート と選択肢を与えられる間も無くトリックアンドトリック。

プロ被害者ビジネスマンまちすけは近所のまだ年端もいかぬけつの青いガキに舐められているのでした。


さておき、彼に借金取りに詰められる人の気持ちが彼にわかるのでしょうか?

はい、厳密には違えど近しく、もっと重く深い気持ちがいずれ分かるでしょう。彼は人生のうちで最も貴重で、美しく尊い限られた時間を無駄に浪費し、自らの未来に借り続けているのです。人生の楽しみ、夢、風景、家族。その場しのぎで借りた虚栄の日常。その裏に隠された現実と、利子。

彼は19歳。なんとでもなる。笑って過ごす。

彼は23歳。まだ大丈夫。若い。周りの友達だった人たちもまだまだ働き始めたばかり。

彼は27歳。焦る気持ち。宿題の終わらぬまま迎えた8月31日が続く。

彼は32歳。現実は頭ではわかっている。けれどどうしたらいいかわからない。今まで積み上げて来なかったから……。

彼は38歳。親が死んだ。

彼は39歳。もう何もかも遅い。


彼は43歳。4畳半の風呂なしのアパート。その日その日をなんとかくらす。電気とガスは当然のように使えない。一瞬先の事に必死で、考える暇はない。寝る前の束の間の時間、あったかもしれない人生について考える。



彼は44歳。何もかもが限界を迎えた。クソッタレな仕事も過去の自分のような若い奴らに枠を埋められる。体も思うように動かない。死を感じる。




彼は44歳。輪っかにしたロープの前でふと昔のことを思い出す。日々ゲームをしながら笑い、近所の子供に腹を立てていた瞬間。俺の人生は何だったんだろう。人生と呼べるのか?人とはなんなんだ?まぁ、もう考えても遅いし、考える力もない。ロープに手をかけた。


その刹那、彼の脳裏をよぎる。

そうだ、俺は被害者じゃないか。

生まれ育ちは広島。その時点で被害者だ。親からの被害者でもある。親がもっとちゃんとしていれば、こんなことにはならなかった。友達もそうだ、俺を見捨てた。ゲーム仲間、あいつらが誘うからこんなことに。体が思うように動かぬのも、仕事のせい。元を正せば社会のせい。社会を作っている国のせい。電気がまだ通っている時にネットで見た。国のお偉いさんは何もしてない、自分たちの腹を肥やし俺のような弱者から搾り取っている。


そうだ、俺は被害者なんだ。こんな世の中は狂ってる。被害者なんだ、俺は。




彼は残された最後の力を振り絞り、初めて"人生"で人として動き始めた。

そんな彼のまさに命のカケラ。いや、命そのもの。そんな彼の命が綴られたブログがこちら。


タイトルは「 因果応報 」

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